2021年実務補習規定の改訂

2021年７月に実務補習の規定が改訂されたのでポイントの紹介です。

主な変更点は講義や単位の取り方の変更なので、課題研究や考査への影響はなさそうです。

2021年入所から適用されるので、2020年期までに入所している人には適用されません。

ライブ講義・eラーニングの区別がなくなる

従前では講義にライブ講義とeラーニングの２種類がありましたが、今後はこの区別がなくなるようです。

J2で12単位、J3で6単位のライブ講義の単位を取らなければいけないというルールがあったのですが、これもなくなりました。

背景としては、アフターコロナで在宅勤務が増えてきたため、平日夕方にライブ講義を受けに補習所に行くことが現実的に難しくなったというのがありそうです。

ディスカッション・ゼミナールで取得する単位が増えた

補習所の在籍中にディスカッション・ゼミナールの単位を15単位取らなければいけなかったのですが、これが30単位に増えています。

5コマとればよかったのが倍の10コマに増えました。

開講数もほぼ倍増してます。

こちらの背景もよくわかりませんが、ライブ講義とeラーニングの区別がなくなり、圧倒的にeラーニングが増えたことに対する手当なのかなと。

J2以降に７コマしか取れないのでJ1で最低３コマはとらないとJ2以降に課金しないといけなくなります。J3に必修のゼミがあることを前提にするとJ1で７~８コマくらい取っておくのがよさそうです。

ディスカッション・ゼミナールのネット受講が認められる

コロナ以降、Teamsでのゼミナール・ディスカッションの開講が進められていましたが、これが正式に規定に盛り込まれて認められることになりました。

実務補習には以下の講義種類があるのですが。

• 実務に関する講義
• 実地演習
• ディスカッション及びゼミナール
• 工場見学
• 宿泊研修

旧規定では「実務に関する講義」のみがeラーニングが認められていました。

これがすべての講義について「通信回線を利用して受講することが可能なもの」も認められています。

実質的に工場見学と宿泊研修は無理かと思いますが。

まとめ

変更点まとめるとこんな感じです。

• J1で180単位以上取得する
• J2で40単位以上取得する
• J3で20単位以上取得する
• ぜんぶで270単位以上取得する
• J2でライブ講義の単位を12単位以上取得する
• J3でライブ講義の単位を6単位以上取得する
• ディスカッションまたはゼミナールで15単位30単位以上取得する
• ディスカッションまたはゼミナールの少なくとも3単位分はJ2またはJ3で取得する
• 必修科目を14コマ受ける

雑感

ライブで取らなければいけない単位数はJ2とJ3のみにあったものなので、ライブとeラーニングの区別がなくなったことはJ1はあまり関係なさそうですが、この区別がなくなったことの恩恵はJ1が一番享受しているのかもしれません。

J1のライブ講義扱いになっているカリキュラムがゼミ・ディスカッション、ビジネスゲームなどの宿泊研修扱いのもの、会長講話・所長講話のみになっています。

コロナ前はJ1のライブ講義がたくさんあって、平日の夜から毎日のように開講されていたのですが、アフターコロナだと集合できないから土日にやるのかなと思っていたら講話以外の講義はぜんぶeラーニングになったようです。

J2とJ3のライブ講義はもともと週末にやっていたからそこはあまり変わっていないみたいです。

2020年期はすべてのeラーニングの視聴期限が9月中旬まで延期されていましたが、2021年期はこれまでどおり五月雨で視聴期限を迎えることになるのでしっかり単位数計算しないと厳しそうです。

全体的に2019年期と比べると講義数が増えたようです。ディスカッション・ゼミナールの必修単位数の増加に伴いこれらの開講が増えたこともあるかと思いますが、通常の講義も増えているみたいです。このへんの理由はよくわかりませんが、eラーニング中心で学習していくことになることを前提とすると、講義数に余裕ができたのは有利に働くのではないかと思います。

一方、J2についてはライブ講義が減っています。2020年期生は従前のルールで単位を取得しなければならないので、ライブの単位を12単位取らなければいけないのですが、8コマ24単位分しか開講されていないので半分は受けなくちゃいけないことになります。

J3についてはライブ講義の開講はコマ数も単位数も同じでしたが、eラーニングの開講数が増えたことでeラーニングだけでJ3必要単位の20単位が取れてしまうので忘れずにライブ講義の単位もちゃんと計算しておく必要がありそうです。