2019年12月8日日曜日

12月短答を終えた後の過ごし方と論文または5月短答への切り替え

この記事は12月短答を終え自己採点してみて、自分は合格しているだろうかどうなのかと結果が気になっている頃に読むのを想定しています。

まず最初に、答練や模試でそれなりの成績を取っていたのであれば、当日不調だったとしてもたぶん大丈夫です。それなりの成績だったということは安全マージンがあるので、多少調子が悪かったり運に頼らなくても合格ラインには乗ってきます。
問題が難しかったとか、意表を突かれたという場合も、他の人も同様に準備できてないだろうから心配いらないです。足切りについても最近は救済措置が認められています。

私の場合は2019年度目標で12月短答は直対答練や公開模試ではまあまあ成績がよかったのですが、本番が絶不調であてずっぽうが一つも当たらず自己採点してみて絶望的な気持ちでした。結果的に財務のマークミスでとどめを刺され5月短答で再挑戦することになったのですが、マークミスさえなければ合格していました。

答練や模試は調子よかったけど本番でパフォーマンスが発揮できなかった方や自己採点がボーダー付近で結果が気になり論文の勉強をすべきかどうか迷っている方などに共感いただけるのではないかと思います。
ぶっちぎりで合格点に届いたので、余裕で論文に向けて学習を始められる方にはちょっとだけ役に立つかもしれません。

なにをすべきか(ダイジェスト)

12月短答をそこそこ戦えたのであれば、結果にかかわらず論文の勉強をするべきだと思います。そういう方はすでに短答を突破できる実力を備えているので、万が一ダメでも今の実力で5月短答に合格できる可能性が高いです。そういう方は5月に向けて短答の勉強はそんなに必要ありません。

8月の論文を目指す受験生は12月と5月のどちらかの短答試験をパスすることになります。手ごわいライバルは12月にすでに試験をパスしてライバルがいなくなってるから5月の方が通過できる可能性が高いとも言えます。
58は12月通過組よりも時間的に不利というのは間違いないかと思いますが、根本的な理解が求められる論文の勉強の方が、暗記に頼らざるを得ない短答の勉強よりも向いているという人も多いと思うので、12月がうまくいかなかったからといってすぐに8月論文に悲観的になる必要はないと思います。
そして、もし5月短答になったとしても、租税や選択科目のレクチャーも短答答練も論文答練も公開模試もできるだけスケジュール通りに受けたほうがいいです。
12月にそれなりに戦えた人は、ひとまず3月までは短答を忘れていいと思います。3月に直対答練が始まるので、その仕上がりによって調整していっても間に合うと思います。

12月が終わってから8月までのざっくりスケジュールはこんな感じです。
  • 12月
    • 12月上旬に短答本試験
    • ちょっと休んだら租税、選択のレクチャーを開始
    • 年末年始に論文の勉強法を確立して1月から始まる論文基礎答練に備える
  • 1月、2月
    • 租税、選択のレクチャーを終わらせる
    • 租税ステップはじまる
    • 論文基礎答練(2週間おき)
    • 1月中旬に12月短答の合格発表
  • 3月
    • 短答直対答練はじまる
    • 論文応用答練はじまる
    • 租税と選択の論文基礎答練がはじまる
    • 3月末に論文公開模試①がある
  • 4月
    • 租税と選択の論文応用答練が始まる
    • 論文応用答練
    • 4月下旬に短答公開模試がある
  • 5月
    • 租税と選択の答練がなくなる
    • 答練の量が減る
    • 論文直対答練がはじまる(租税・選択を除く)
    • 5月下旬に短答本試験
  • 6月
    • 論文総まとめを受ける
    • 58は租税と選択の遅れをここで取り戻す
    • 租税と選択も論文直対答練がはじまる
    • 6月中旬に5月短答の合格発表
  • 7月
    • 7月上旬に各校で論文公開模試②がある
    • 公開模試が終わると答練がほぼなくなる
  • 8月
    • 8月上旬にCPA模試の後期日程がある
    • 答練は完全になくなる
    • 8月下旬に論文本試験

12月短答を終わって

私の12月短答は自己採点では63.2%でした。予備校が予想したボーダーは63~64%でした。
直対答練や公開模試でもだいたい偏差値60を超えて上位20%にはいつも入っていたし、直前期に過去問を解けば80%を超えてきたので合格は問題ないだろうと受験前は確信していたのですが、試験当日は絶不調だったうえにあてずっぽうでマークしたところがことごとく外れるという運にも見放された感じで予想ボーダーぎりぎりの点数でした。
合格なのかダメなのかわからないままモヤモヤした状態で年末と年越しを迎えることになりました。

とはいえ、気持ちを切り替えて次に進まなければいけません。12月に合格していても5月になったとしても最終目標は8月の論文です。

本番が調子悪くて12月がダメだとしても、それまでの答練や模試では合格できるだけの実力はあると示されていたわけなので、これを信じることにしました。何事にも100%というのはありません。この成績なら80%合格できるという人でも、20%はダメなわけです。
今回はたまたまその20%に当たったのであって、自分には短答突破できる実力はあると言い聞かせて、12月はダメでも次の試験で本番が普通の調子でそれなりに運があれば5月には突破できるだろうと考えることにしました。80%の確率で合格できるなら、12月と5月で2回挑戦すれば96%で合格です。もうほとんど合格じゃないですか。
また、予備校の先生からも実力はあるんだからもう短答の勉強しなくてもよいと言われたのも心強かったです。

12月短答の合格発表までの過ごし方(理論対策)

短答終わってから1週間だけ勉強を休みましたが、次の週から勉強再開しました。まずは租税法の映像レクチャーを受け始めました。レクチャーを進めながら遅れないよう問題集も解いていきます。私の場合は12月ダメだった場合は選択科目を変えようと思っていたので、選択科目のレクチャーはほとんど受けませんでしたが、そうじゃない人は選択科目のレクチャーも受けることになると思います。
これに加えて企業、監査、財務の理論対策を進めました。年末年始になると学校が閉まり、レクチャーが受けられなくなるため租税の学習を進められなくなります。ここを利用して徹底的に企業、監査、財務の理論対策をやりました。

マルバツが判定できればよい短答の理論に対して論文の理論対策は論点について言い回しも含めて正確に書けることが求められるので勉強法と全く変わります。勉強法がわからず最初は戸惑い時間もかかりました。レクチャーがなくなる年末年始は比較的時間が取れます。ここで理論対策の勉強に手を付けたおかげで、勉強法が確立していって年明けくらいには少しずつ効率も上がっていきました。
ちなみに私の論文理論の勉強法は企業と財務は問題集を、監査はポケコンと問題集をとにかくノートに写しまくりました。私はこれを写経と呼んでました。楽しくない作業ですし、すごい時間がかかりました。
時間がかかることに焦りを感じるかもしれませんが、そういうときはその時間は自分にとって必要な時間なんだと割り切ってやるようにしてました。
無策に効率的な方法を探すよりも、地道に時間をかけて取り組む方が近道な場合もあります。
ちなみに論文期に入ったらテキストはほとんど使わなくなりました。

1月に入るとすぐに租税と選択を除いた各科目で基礎答練が始まります。基礎答練は範囲指定があるので、時間がかかるけど年末年始を使えば理論3科目分、少なくとも最初の基礎答練の範囲のところまでは写経を終えることができると思います。
各科目基礎答練は2週間ごとに行われるので、次の範囲をまた2週間かけて写経していきました。やっているうちに慣れてくるから早くなるし、全部を写経するのではなく要点だけ箇条書きにするなど、効率も上がっていきました。

そして合格発表

基礎答練をいくつかこなした頃に短答合格発表がありました。
合格ボーダーは63%。自己採点では63.2%でしたが、自分の番号はありませんでした。
あとで資料請求してわかったのですが、財務会計で致命的なマークミスがあったため、マイナス8点で私の得点は61.8%でした。絶不調で運にも見放されて、最後はマークミスでとどめを刺されました。
でも、これでかえってすっきりしました。絶不調で運に頼らなくてもマークミスさえしなければ合格できるということが分かったのですから。自分には短答合格できる実力があると思いこむことにして、5月短答生だけど論文生になったつもりで勉強方針を変えずに論文メインでの勉強を続けていきました。論文の答練はすべての答練をほとんどスケジュール通りに受けました。そして短答の勉強は5月までほとんどやりませんでした。
これは結果的に大正解でした。8月論文を見据えて勉強していたので5月は受かって当然という気持ちになり、5月短答は余裕を持って迎えることができたと思います。

2月から4月までの過ごし方

合格発表が過ぎても基礎答練は続きます。結果が出てもスタイルは変えずに2月は引き続き基礎答練対策の写経です。私はこの1月2月の基礎答練対策がとても重要だと考えています。
なぜなら3月は答練漬けになり、インプットの時間が取れなくなるからです。3月は5月短答の直対答練が始まりますが、並行して論文応用答練と租税と選択科目の基礎答練も始まり極めつけは3月末の論文公開模試があるので本当に答練漬けになります。
手抜きのポイントは応用答練です。応用答練は基礎答練ですでにやった範囲がもう一回まわってくるので1月2月の基礎答練のときにしっかり対策しておけば3月応用答練の負担を減らせます。それと短答直対答練対策も手を抜いてます。私は3月の短答直対答練についてはほとんど対策やっていません。前日に実力養成答練や肢別をチェックするくらいでした。
3月の担当直対答練で平均的に上位10%~20%くらいとれていたので、ひとまず安心して論文の勉強を続けることができました。短答合格の可能性を上げるためにさらに上位を目指すことはあまり効率的に思えなかったので取り組みませんでした。5月短答上位通過よりも8月論文をギリギリ通過する方が価値があると常に思うようにしてました。12月ダメだったトラウマから5月をより完璧にしたいという気持ちになりそうなところをぐっとこらえて論文を進めました。

3月の論文公開模試については、基礎答練対策をしっかりやって、応用答練も進めていたので、まあまあの点数が取れました。ギリギリ換算得点52を超えたくらいです。

4月の応用答練が終わったくらいに管理会計の理論対策テキストが配布されるので、これの写経も4月に入ってから始めました。短答公開模試の前です。この対策は短答に向けての理論対策にも効果を発揮してくれました。
正直なところ、管理の理論対策テキストも1月2月の基礎答練前に配ってほしかったというのが本音です。4月に配られても直対答練でしか使いようがありません。12月短答後に配ってもらえれば会計学Ⅰの基礎答練から活用できるので理論対策を十分に行うことができます。

5月(短答直前期)の過ごし方

5月短答は5月下旬に行われるので5月に入っても試験までほぼ1か月あります。12月短答の経験から短答直前期に何をやるか、どれくらい時間がかかるか知っていたので、本格的な短答対策は5月から始めました。厳密にいえば4月下旬の短答公開模試が終わってからです。
58の理想的な戦い方は、ギリギリで5月短答をパスして、8月論文に向けての対策をしっかりやることだと思います。
論文対策の準備や答練は短答にも生きてる実感があり、短答直対答練も順調だったから短答対策は5月に入るまで特別なことはしなくても大丈夫だと判断しました。
短答は広く浅く知識を求められるため忘れる可能性が高くなります。忘れては覚えてというのを繰り返すわけですが、それを長期間にわたって行うのは非効率だと考えました。短答に特化した学習に1か月以上確保しても時間が余ると逆算しての結論です。

5月短答に向けてやった特別なことといえばこんなものです。
  • 租税と選択科目に手を付けない
  • 肢別や実力養成答練を回して短答の出題形式に慣れる
  • ステップ答練の復習で計算を解きまくる
  • 分配可能額やセグメント情報などの短答特有の計算論点の詰め込み
  • 短答の過去問を解く
  • でも論文答練は可能な限り受ける
予備校では5月にも論文答練(直対答練)が行われますが、短答生に配慮されて租税と選択科目の答練は短答明けまで行われなくなります。短答科目の企業、監査、会計学ⅠⅡのみが行われます。5月は短答に特化して勉強していましたが、これらの論文答練もほぼスケジュールどおりに受けました。
計算は、短答対策も論文対策もやることは大きく変わらないのでほとんど準備せずに論文答練を受けてました。論文答練の問題を解くことは短答にも生きてきます。監査や企業の理論科目も受けました。5月に短答にかかりきりになると論文答練の対策は不十分になりがちでしたが、対策していなくてもとりあえず受けてなんか書いて、解答解説はしっかり見るようにしました。

5月短答を迎える

そして5月短答を迎えました。
自己採点で67.8%。絶対合格ラインの70%には届かなかったけど、予備校発表の合格ラインは上回っていたので、気持ちは論文に切り替えました。
手ごたえは12月短答に引き続き今ひとつな感じで管理会計は終わった時点では足切りしたかもといった感触です。ですが12月と違ったのは、運が助けてくれたことと、マークミスがないか徹底的にチェックしたことです。
5月は運で何点か底上げされていましたが、運で拾った点数がなくても合格点に達していました。この時の最終合格ラインは62%でしたが、運で底上げされたマージンによって安心して合格発表を迎えることができました。

6月以降の過ごし方

あとは結果を待たずに完全に論文にシフトです。
5月は租税と選択科目をやっていなかったので、6月中にキャッチアップさせて、7月以降はほかの科目と同じレベルに持っていけるのが理想です。

短答終わってすぐに論文総まとめがあるのでまずこれを受けます。短答に全振りしてまったく論文対策していなかった人でも短期で論文と戦う方法のヒントがここで得られるので、基礎答練や租税や選択のレクチャーが終わっていなくても総まとめを真っ先に受けた方がいいです。
あと、6月からは論文直対答練が本格的に始まります。基礎答練と応用答練をスケジュールどおりにこなしていたのですんなり入っていけましたが、12月短答生や過年度生は5月短答生が短答の勉強している間も論文の勉強していたので、明らかに差をつけられていました。5月短答生が直対答練でよい成績を上げるのはなかなか難しいです。
租税法は6月以降にステップ答練と論文答練が集中的に始まるので答練受けながら底上げしていくことができました。

7月に入ると各校で公開模試が行われます。私は自校の公開模試のほかに2つ受けました。
CPAの公開模試は2回行われます。どちらも同じ問題なのでどちらか一方を受けますが、2回目は8月上旬になって行われるのでここに参加するのをお勧めしたいです。7月中旬以降は答練が激減して8月になるとまったくなくなります。私の場合はなにか目標があるとそこに向けて勉強するというスタイルだったので、8月上旬に行われるCPA模試の後期日程は勉強のペースを維持するのにちょうどよかったです。
また、公開模試を受けるメリットは、3日間の試験の流れを体感できることにあると思います。いつ、何の科目の対策をするのかとか、前日に勉強する教材とかを確認することができました。3校分受けたことで直前期に3回も確認できたのはありがたいです。
7月8月はアウトプットの練習にはなりますが、苦手分野を作らないように成績の平準化をしていました。結果的に6月中にほかの科目と同様のレベルに持っていくことができなかった租税と統計学の比重が高かったです。

最後に58について思うこと

結果論かもしれませんが、私の場合は58でなければ論文合格は難しかったかもしれないなと感じました。
5月にもう一度願書を提出することができたので、選択科目を経営学から統計学に変更することができ、統計選択の人たちと知り合えて多くの支援をもらうことができました。
メンタル面では12月に合格していたら、論文の学習が遅れている5月生が後から入ってきて平均点下がるから12月組は余裕だろうという慢心が生まれたり、かと思えば直前期になって5月生の追い上げに焦りが生まれて精神的に不安定になったりしていたかもしれません。
5月にまわったことで不利な状況にあることを常に意識できて、12月通過組や過年度生を追う立ち位置で最後まで攻めの姿勢で勉強を続けることができました。

繰り返しになりますが、ボーダーぎりぎりでモヤモヤしている方は気持ちを切り替えて論文の勉強を始めた方がよいです。答練の成績がよかった人はたぶん受かってます。
万が一、58になったとしても悲観せずに勢いに乗ってぜひとも8月突破してください。

2019年11月23日土曜日

マルタ島 語学留学のインプレッション

2018年に会社を辞めて公認会計士試験に専念し、8月末に試験を受けて11月の合格発表まで間が空くので、次の就職に向けて英語能力を向上させるべく、2019年10月に1か月間、語学留学に行くことにしました。
1年間がんばった自分への慰労も込めて、リゾート地でもあるマルタ島への留学にしました。

なぜマルタ島か?

英語留学なので英語圏の学校へ行くことになりますが、どうせならこれまで行ったことない国に行ってみたかったので、渡航歴のあるアメリカ、カナダ、オーストラリアは除外しました。フィリピンのセブ島も留学で有名ですが、アジア人が多いのでついつい同郷で群れてしまいがちになると聞いたのでやめました。
イギリスも候補にあがりましたが、物価が高くて断念です。そんな時に留学エージェントさんに勧められたのがマルタ島でした。
マルタ島は歴史的にイギリスの支配下にあったため、現地語のマルタ語に加えて英語が公用語になっており、ほとんどの場所で英語が通じます。
観光客を相手にするようなホテルやレストランでは流暢できれいなブリティッシュイングリッシュを話します。
なによりマルタは物価が安くておすすめです。
地中海に位置するマルタは地理的にもヨーロッパやアフリカの諸国にも近く、イタリアやトルコ、ドイツ、ロンドンなどに直行便が飛んでいるので、マルタを拠点に休日を利用して一泊二日のショートトリップを楽しむことなどもできます。
学校を休んで長めの旅行に行く人もいました。

マルタの語学学校

マルタのダウンタウンであるセントジュリアンという地域に語学学校が集中しており、私もそこの一つに通いました。

語学学校に通う学生

マルタは地中海にあるので、地理的にヨーロッパからの学生が多かったです。もちろんそれ以外にも南米からの学生などもいました。
私が会ったことがあるのは、ヨーロッパはドイツ、スイス、イタリア、フィンランド、フランス、トルコ、ロシア、南米はベネズエラ、ブラジル、チリなどでした。
アジア人は少ないと思われていたのですが、実際は日本人が多かったです。

年齢もさまざまでした。
最終週のクラスには若い方は17歳、年配の方は70歳を超えていました。みんな同じクラスメイトです。
男女比率では女性の方が多かったようです。私のような40過ぎた男性は少数派でしたが、いろんなバックグラウンドの人がいるので、悪目立ちするとかそういうのは全くなかったです。

クラスの特徴

私が通っていたスクールは、ビジネスコース、ジェネラルコース、アカデミックコースがありました。アカデミックコースは6か月以上の滞在が条件で、それ以外は1週間単位で受講可能でした。
それぞれ英語能力に応じてクラス分けされていて、初級(A1,A2)、中級(B1,B1+,B2)、上級(C1,C2)の7段階でした。
クラス分けの学力テストは入校前に事前にネットで受ける必要があります。事前に受けておかないと入校日に別室で受けることになります。

私が最初に選んだのはビジネスコース。学力テストではB1だったけど、なぜかB1+のクラスで3人のクラスメイトと受けることになりました。結局ほかの二人のレベルについていけず、B1にレベルを落としたのですが、ビジネスコースは受講者が少なかったため、1対1の個人レッスンになってしまいました。クラスメイトもいないのでかなりさみしい思いをしました。
その後、先生やスクールとも相談してビジネスコースからクラスメイトの多いジェネラルコースに変更して、さらにリスニング能力を高めるために一つレベルを落としてA2から始めることになりました。
ジェネラルコースは出入りはありましたが、常時クラスメイトが6~10人くらいいたので楽しかったです。
10月はオフシーズンなので、季節によってクラスの人数は違うかもしれません。
カリキュラムは1週間単位で進むので、金曜日になると何人かがクラスから卒業していって、月曜日にまた新しいクラスメイトが加わります。
その他にクラス替えは随時行っているので、週の途中で出たり入ったりもします。1コマ目と2コマ目の間にクラスを変わったりもします。

午後の個人レッスンはレベルに合わせてコーディネートしてくれます。私はしゃべることと聞くことに問題があったので、それに合わせて講義をしてくれました。もっぱら世間話ですね。昨日何をしたのかとか、週末の予定は何かとか、午前中の授業はどうだったのかとかを毎日のように会話しました。
個人レッスンではおすすめのレストランや観光スポット、おすすめ料理などを教えてもらったり、レベルとかクラス替えとかスクールの仕組みを教えてくれたりしたので有意義でした。
個人レッスンでは最初は先生の話を聞くだけでしたが、レッスンが進むにつれてこちらからの発信量が増えていき、先生が話すのをさえぎって質問や感想を入れたりできるまでしゃべるのと聞く能力が上達しました。
TOEICの勉強をする過程で文法やボキャブラリはそこそこのレベルだったので、より難しい教材でレッスンしてくれました。

カリキュラムは午前中にグループレッスンで90分が2コマ、追加料金を払うことで午後にさらに90分の個人レッスンを1コマ受けられました。最大で1日270分英語漬けになれます。
講師は年配の方ばかりでした。スタッフには若い人もいましたが、クラスを担当するのは年配の方ばかりでした。

レベルについて

私の場合、4週間のカリキュラムで最終的に4回もクラスを変えました。
クラスを変える理由はさまざまです。レベルが高すぎたので下げる人もいるし、自信があるので上げる人もいます。上達してきたから上げる人もいます。
私の場合、最初はレベルが高くて下げましたが、そのうち上達してきて最後はレベルを上げました。たぶんもう一つレベルを上げられるくらいには上達したと思いますが、留学期間の残りが少なかったのでそのまま残留しました。

レベルを下げることに戸惑いを覚えるかもしれませんが、入門のA2レベルでリスニングを鍛えられスピーキングに対する不安感を完全に払拭することができたのでよかったと思います。
相手が話すスピードで英語を理解して、それに自然なスピードで返事を返して会話を続けるのって思ったよりも大変です。
以前、仕事で英語で行われるワークショップに1週間参加したことがあったのですが、議論に参加するというのはみんなが英語で話していることリアルタイムで理解して、時には相手の話をさえぎって自分の意見を言う必要があります。
そのときは全く処理能力が追い付かなくて、自分が何か話そうというときにはすでに次の話題に移っているということがあって悔しい思いをしました。

低いレベルのクラスにいるとまわりの英語レベルがだいたい同じなので臆せずどんどん話すことができます。
日本人は謙虚なのでしゃべることを遠慮してしまったり、つまらないことを言って場をシラケさせるじゃないかと不安になり、それくらいなら黙っていようと考えて無口になってしまいがちですが、思ったことは脊髄反射だろうがおやじギャグだろうがどんどんしゃべっていった方がいいです。日本人以外のクラスメイトは英語に不安があってもみんなどんどんしゃべってます。しかも学校なので、がんばって何かしゃべろうとしていると先生やクラスメイトも待っててくれるし、クラスメイトが助け舟を出してくれたりします。
しゃべることがまとまっていなくても、とりあえずしゃべり始めて、しゃべりながら考えるというのも低いレベルであればこそ遠慮せずにできたのかもしれません。
しゃべりすぎてるかなとかも考える必要ないです。しゃべりに来ているんだから遠慮なくしゃべりましょう。余裕がでてきたら、あまりしゃべらないクラスメイトに話を振るなどできれば上出来でしょう。
自分がクラスの中でしゃべりすぎてるかなと実感してきたら、上のクラスへ移る頃合いかなと考えた方がいいかもしれません。

カリキュラムの内容

テキストはレベルごとに別のものになります。クラスを変えるとテキストも変わります。テキストは有料で1冊分は授業料に含まれるけど、2冊目からは別料金でした。テキストに書き込みしてなければテキストを取り換えてくれますが、書き込んでしまっている場合は別途テキストを買わなければいけないようです。
テキストは結構分厚いため、1か月の滞在で1冊終わらせることは難しく途中で終わってしまいました。
私が受けた入門レベルのA2および中級レベルのB1は中学英語の範囲でした。比較級、最上級とか、動詞の変化とか現在進行形とかそんな感じです。

マルタはブリティッシュイングリッシュなので、授業もブリティッシュイングリッシュになります。単語の綴り(centre, colourなど)や発音もブリティッシュイングリッシュです。また、ブリティッシュイングリッシュ特有の言い回しであるhave gotに特化したエクセサイズもありました。日本の学校では習わない表現なのでちょっと戸惑いました。

ブリティッシュイングリッシュで苦労したのは、「r」がサイレントレターになるというやつです。carとかworkを発音するときアメリカ英語では「r」をはっきり意識して発音しますが、イギリス英語ではカー、ワークと伸ばすだけ。「r」がサイレントレターになるというのはすべてに適用されるのでorはオーと発音しますし、poorとpourはポー、doorはドーと発音します。アメリカ英語に聞きなれてると違和感あります。

映画はアメリカではmovieというけど、イギリス英語ではfilmといいます。soccerはfootballです。カリキュラムやフリートークでも映画やスポーツの話は定番なのでこの二つはよく出てきます。

 寮生活について

留学中はどこかの過程にホームステイするか学校が提供する寮に入るのが一般的です。
通っていた語学学校では寮が完備されていたのでadultコースの人は寮に入るのが一般的なようでした。寮には食事つきのものもあれば、自炊するものもありました。私は自炊タイプのアパートメントを予約したのですが、最初の一週間はアパートメントがいっぱいで入寮できなかったため、学校が提携しているホテル住まいとなりました。
寮からホテルにアップグレードといえば聞こえはいいけど、実際はかなり不便でした。
ホテルは学校があるセントジュリアンから遠く、毎日送迎バスで通ってましたが、朝は渋滞につかまるため時間通りについたことはありません。留学初日は早めに学校に行く必要があるのですが、渋滞にはまったので初日からいきなり遅刻でした。自炊というのはホテルにも適用されたので、キッチン付きの部屋が手配されていて、食事はついていませんでした。
ホテルで朝食を取ることができず、学校にもバスが始業ぎりぎりに着くので学校の近くで食べることもできません。ホテルに追加のお金払うので朝食食べさせてくれと頼んだら、学校の方に相談してくれとたらいまわしにされたりと不便でした。
最終的に朝食をホテルでとることができたのですが、12ユーロ/日で高かったのに毎日同じメニューだったのでしょんぼりでした。
ホテルでの1週間はホテルの送迎バスの時間に拘束される日々でした。

2週目から寮生活となりました。
入寮時に鍵が3本渡されます。1本は建物の鍵。1本はフロアの入り口の鍵。最後の1本は部屋の鍵です。
フロアごとにキッチンと洗濯機、リビングルームがあってここをフロアの住人で共有します。
部屋にはトイレとシャワーとベッドがあって、最大2人で共有できますが、私は2人部屋を1人で使うように手配しました。
部屋をシェアする場合はルームメイトですが、フロアのキッチンやリビングルームをシェアしている人のことはフラットメイトというのだそうです。フラットメイトは特に男女で分けている感じではありませんでした。
フロアに5部屋あるので、5人くらいはフラットメイトがいるはずなのですが、フラットメイトにはほとんど会うことはありませんでした。運よく入居初日にフラットメイトのうち2人に会うことができたのですが、長期留学の日本人の女性でした。必要事項はいろいろ教えてくれたので助かりました。でもそこはお互い日本人ということで空気を読みあいあまりかかわらないようにしていました。

トラブルとか

トラブルは結構ありました。
フライト情報の連絡が伝わらなかったり、寮やホテルの手配で行き違いがあったり、調整するべきことがいろいろありました。
今回の留学の手配について、最初は留学エージェントを使うつもりでしたが、留学終わってからヨーロッパを周遊して帰るつもりだったし、往復の航空券をマイルを使って取ったりとややこしい手続きが多かったので、結局エージェントは通さずにすべて自分で手配しました。
こういったトラブルはだいたい留学エージェント(代理店)が調整してくれるので、普通にエージェント経由で申し込んだ場合は回避できると思います。その分自由度は下がってしまいますが。

マルタでの生活

食事事情

物価が安いのでスーパーとかで買い物して自炊すれば安く生活できると思います。
外食しても15ユーロもあれば安くてボリュームのあるディナーが食べられます。朝食はカプチーノとサンドイッチやパニーニみたいな軽食で5ユーロくらいです。
ビールはCISK(チスク)というローカルビールが人気で、日本人の好みにあうと思います。これが1パイントのジョッキで2ユーロくらい。激安です。どこのレストランにも置いてあったのでほとんど毎日飲んでました。
現地は地中海料理やイタリア料理のレストランが多かったです。日本料理やトルコ料理もありました。
マルタ料理のレストランはセントジュリアンよりもバレッタに多かったです。マルタ料理の名物はウサギ料理だそうで、ウサギ肉のシチューかオリーブオイルとガーリックで炒めたソテーが人気です。
ソテーをいただきましたが、ウサギ肉は骨が多く食べにくかったので、シチューの方が食べやすくてよかったかなと思いました。店員さんはシチューをお勧めしてました。

交通事情(バス)

マルタには鉄道がありません。その代わりバスが発達してます。googleの経路検索を使えばどのバスに乗ればいいかすぐにわかるので便利になりました。
ただ、マルタはみんな運転が荒く、それはバスも例外ではありませんでした。スマホをみたりやガイドブックなどを読みながら乗っているとすぐに気持ち悪くなることでしょう。
バスは1回1.5ユーロ。季節によっては2ユーロようです。空港や観光地であるバレッタへは直行便が出ています。路線番号がSDで始まるバスですが、こちらは3ユーロです。バスの運転手にお金を渡すとその場でチケットを印刷して渡してくれます。
長期滞在する場合はバスカードを買うのをおすすめします。15ユーロ12回カードおすすめです。直行便では2回分引き落とされます。

交通事情(配車アプリ)

マルタで使える配車アプリはBoltとeCabsです。値段はどこに行くにしても20ユーロくらいでした。バスより高いけど総じて安い印象です。結構すぐに来てくれます。
どちらもアカウント登録するためにSMS認証が必要になるので、あらかじめ日本でユーザ登録しておくか、現地でSMSが使えるSIMを入手するかしなければなりません。
Boltよりも比較的eCabsの方が多く見かけました。
空港や観光地であるバレッタ、ダウンタウンのセントジュリアンなどではタクシーのキオスクがあって、キオスクでタクシー料金を前払いして乗ることができるので安心です。
いずれも運転は荒いです。

交通事情(レンタカー)

マルタは左側通行なので日本と同じですが、現地の人の運転は荒いです。市街地では朝夕は結構渋滞します。結構強引に割り込んだりしてきて危ないです。
ですが、観光客も多いのでレンタカーの需要も多いです。観光地へ向かう道ではそんなでもなかったです。

マルタにはだいたい2種類のレンタカーがあります。HertzやAvisなどの海外でよく聞くメジャーなレンタカーオフィスは空港にあります。セントジュリアンやスーリマの大きなホテルにもレンタカーオフィスが入っていたりしますが、店員が常駐していないので予約しておかないと使えなかったり、土日が休みだったりするので基本的に空港でしか借りられないと思った方がいいです。
私も空港でAvisを利用しましたが、土日は空港でしか借りられないよと店員が言っていました。
もう一つは現地の業者がやっているレンタカーサービスです。現地に看板が出ているのですぐに見つかります。現地のレンタカーはちょっと怪しかったので私は利用しませんでした。あまりネットにも評判が載ってなくてちょっと怖いです。
そういうところはレンタルバイクもやっているようでした。
ただ、マルタの道は舗装状態のよくないところも多かったのでバイクに乗るならオフロードがいいかもしれません。

あと、ヨーロッパではマニュアル車が多いので、借りるとき気を付ける必要があります。マルタは坂道が多いのでマニュアル車での坂道発進のテクニックが必要です。
マニュアル好きな人には日本では乗れない珍しいマニュアル車に乗れるのでそういう楽しみがあります。

まとめ

スクールの事務局とトラブルがあったけど総じてマルタでの生活は快適でした。
観光客は多いけどヨーロッパからの観光客ばかりでアジア人が少なかったでです。近年観光地で見かけるような大声で会話したり、傍若無人なふるまいをするようなアジア人はほとんどいなかったので快適でした。
語学留学の選択肢としてマルタが気になっている方への参考になれば幸いです。

2019年11月22日金曜日

公認会計士試験での統計学選択について

公認会計士試験の2次試験にあたる論文式試験では選択科目があって、統計学を選択することができます。90%以上が経営学を選択する中で統計選択は少数派ですが、私はそんな統計学を選択しました。その結果、本試験での換算得点は54.25で合格ラインを超えることができ、令和元年公認会計士試験に合格することができました。

公認会計士試験で統計学は数学得意な強者が選択するものと思われがちかと思いますが、そうではない者がほとんどイチから勉強して本試験に挑んだインプレをお送りしたいと思います。

統計選択となった経緯

最初から統計選択だったわけではなく、はじめは経営選択でした。
私は2014年目標で公認会計士試験の学習経験があります。その時は短答突破できませんでしたが、選択科目の勉強は進めて経営学のカリキュラムはひととおり受けました。
2019年度目標で勉強を再開するのですが、2018年12月に短答受けたときも経営学を選択していました。ところが12月短答に落ちてしまったので、次の5月短答の時に統計選択に変更しました。

経営学はファイナンスとマネジメントの両方を勉強しなければならず範囲が広く、なにより勉強が自分には楽しくなかったので変えたいなと思っていました。
社会人経験があると経営学は業務経験に関連していたり、昇格するときの研修などで経営について学ぶ機会があったりするので、マネジメントは有利だと思います。
ですが、経営学は論点によっては時代遅れに感じるものだったり、自分の考えと異なるものについても学習しなければならず、そういった論点ではモチベーションを保つのがしんどかったです。

もともと前職がITだったため、アクセスログを解析して集計したりすることが多く、IT業界でも統計学に注目されており今後習得していきたいと考えていたので、会計士試験を通じて学ぶことができれば一石二鳥だなと思い変更を決意しました。

統計学の学習について

12月短答に落ちたのを確認してから統計学に切り替えたので、12月短答の合格発表後である1月下旬からレクチャーを受けはじめました。ここが私の統計学とのファーストコンタクトです。通常は短答試験が終わった12月から学習を始めるので1か月遅れでのスタートでした。
統計学で使う教材は最初にテキストと問題集が渡されます。これが2冊で1cmもない厚さです。これに暗記項目をまとめた40ページくらいのポケコンが付きます。
5月短答が終わると論文試験に向けて総まとめレクチャーがあり、そこで過去問とテキストに含まれなかった論点が紹介された厚さ1cmくらいのテキストが渡されます。
全部でテキストや問題集は2cmくらいです。経営学に比べれば圧倒的に少ないです。
また、経営学は試験委員が変わるたびに学習内容が入れ替わるので試験委員対策のレクチャーがありますが、統計学の場合はほとんど毎年出題傾向に変更がないため、追加の講義もありません。

学習の進度はだいたいこんな感じでした。
  • 1月25日~2月26日 映像レクチャー受講(全14回)
  • 3月 基礎答練(5月短答直対と並行して受講)
  • 3月31日 大原論文公開模試① →換算得点41.30
  • 4月 統計学強化月間(総合問題と基礎答練)
  • 5月 短答に向けて租税と統計学は休み
  • 6月 直対答練
  • 7月、8月 基礎答練と直対答練の復習
  • 7月4日 TAC論文公開模試 → 換算得点46.6
  • 7月15日 大原論文公開模試② →換算得点45.43
  • 7月20日 統計検定2級受験 →合格(67点)
  • 8月25日 本試験 →換算得点54.25
勉強開始時点で統計学に関する知識はほとんどありません。
ちなみにひとつ前の記事でプログラムを使って合格者の集計をしてますが、あれは会計士試験の統計学には全く関連してません。あえて挙げるなら平均値を求めるところくらいです。
私は高専の電気工学科卒でいちおう理系だったから統計学でも学校で習った理系の知識や前職のITの業務経験が使えるだろうと思っていましたが、その考えは甘かったです。実際はほとんど使えませんでした。ほとんどゼロからのスタートです。
レクチャー聞きながらテキスト1回目を回したときはさっぱりわかりませんでした。理解しないまま1冊読み終えました。あとで復習でリカバリするのですが、なにから手を付けていいのかすらわからずに、Webで調べたり本屋で確率と統計の入門書を買ってみたりしました。
答練もひどいものでした。偏差値が50を超えたことは一度もなかったと思います。
答練を復習するにも5,6時間かかってました。

そんな状態のまま3月の1回目の公開模試を受けましたが素点10点というひどいものでした。
4月からは応用答練もはじまりましたが、講義で基礎が終わっていない人は受けても意味がないと言われたので受けませんでした。その代わり4月は統計学の強化月間として統計学を集中的に学習してます。テキストの読み込みと問題集の総合問題、そして基礎答練の復習です。統計学だけで1日10時間やっていた日もありました。結果的にこの4月の強化月間が勝敗を大きく分けたような気がします。

5月は短答に全振りしたので統計は全く手を付けていません。短答終わって統計学再開した時には二項分布の分散の式すら忘れてたので焦りました。

6月からは直対答練が始まりました。基礎答練終わってない人は直対答練受けても意味がない。基礎答練か直対答練かどちらかを完璧にすればよいと言われていましたが、幸い4月の強化月間のおかげでなんとかついていける程度にはなっていたので、全部受けました。
こちらも偏差値50を超えることは一度もありませんでしたが…
私は4月の強化月間のおかげで6月の直対答練の準備ができていましたが、5月まで短答に全振りして学習が進んでいない場合は、6月は基礎答練で固めて、直対答練を7月以降に解くという戦略が有効かと思います。

7月以降は基礎答練と直対答練の復習を中心にやっていきました。応用答練はまったく手を付けていません。

7月末に受けた統計検定2級は公認会計士試験の試験範囲とほとんど同じなので、自分の勉強の進度を確認するベンチマークのために是非受けることをおすすめします。自分で仕上がってきたなと思ったくらいの任意のタイミングでいいと思います。
全国各地に試験会場があってパソコンでいつでも受けることができます。申し込みから1週間くらいで受けられます。私が受けたときの試験会場は駅前のパソコン教室でした。
統計検定の勉強は全くしませんでした。会計士講座の統計学の教材だけで受けて合格点を取れたので、統計学の学習が進んでいれば統計検定2級は取れるでしょう。

8月上旬くらいに水道橋の統計学の先生のところに行っていろいろとレクチャーしてもらいました。進め方としては基礎答練と直対答練で問題ないとのこと。過去問は1年分くらいやっておいた方がいいと言われたので、本試験の1週間前くらいにH29年の過去問だけやりました。過去問の換算得点は52を超えました。

本試験は難しかったです。
答練よりも問題数が多かったです。解答用紙も8枚ありました。見たことないような問題もありましたが、なんとか書けるところは解答欄を埋めましたが、時間は足りなくて空欄を残したまま試験は終わりました。

これまでの答練の結果から統計学が足を引っ張るのは目に見えていたので、どれくらい踏みとどまってくれているのか、他の科目でどれだけカバーできるかという計算をしながら結果を待っていたのですが、結果は思いがけずに54.25でボーダー超え。答練であれだけ苦労していたのに、本番で初めて偏差値50超え。それどころかボーダーを超えて総合得点を引き上げていたのには驚きでした。

統計学選択の所感

なんだかんだで統計選択も苦労したけど、勉強量は経営学に比べると少ないと感じます。暗記することも少ないし、一度覚えてしまえばメンテナンスの時間は確実に少なくて済むと思います。
また統計学は直前期にやれることが少ないため、その分をほかの科目に充てることができると思います。
ですが、勉強時間が少なくて済みそうという理由だけで容易に飛びつくのは当然ながらおすすめできません。初学者であれば統計学でもがっつり勉強しなければいけないことはほかの選択科目と変わりありません。
勉強方法については先生が言っていたとおり、基礎答練か直対答練かどちらかを完璧にすれば合格点は取れると思います。完璧にするというのは満点を取れるということではなく、式を丸暗記するのではなく、なぜそのような式になのかであったり、それぞれの変数が何を意味するのかを理解することなので、そのレベルでの深い理解はけっこうしんどかったですが、その学習は本質的に理解していくことだったの覚えるのは楽しかったです。
経営学でも共分散を計算する問題がありますが、式を丸暗記だったので楽しくはありませんでした。でも経営学は覚えることが多いので時間がない5月短答生は丸暗記するしかない事情も理解できます。

統計学でいちばん怖いのは計算間違いや解答欄や解答方法を間違えるなどのケアレスミスです。
ジニ係数や分散・共分散を求める問題では計算方法は難しくないため統計選択の人はみんな知っているのでミスさえしなければ取っていきます。ですが計算量が多いので計算ミスが即命取りになります。
解答欄ミスでは、区間推定の最小値と最大値の符号を間違えて逆にしてしまったり、小数点以下の有効桁数を間違えたり、分数で答えるべきところを少数で答えるなどです。
単回帰分析で解答欄にαとβをそれぞれ記述する問題があったのですが、単回帰分析では先にβが求められるためαの解答欄にβの値を書いて間違えたことがありました。

統計学選択は数学強者が集っているというのは間違いないと思います。彼らたちにとって会計士試験の統計学は彼らが大学などで学んでいる、または学んでいたことと比べれば基礎的な部分なのでほとんど対策しなくても合格点が取れるおいしい科目なのです。それどころか直前期に過去問をちょっとやるくらいで満点近い点数をもぎ取っていくことでしょう。

そういう人たちがいるので、統計選択は平均点が上がるから分が悪いと思うかもしれませんが、文系だけど数学に抵抗がないとか自分みたいに統計学に興味があるというだけの人もいるので恐れずに飛び込んでみてほしいと思います。結果的に点数の開きは抑えられてそれなりに勉強すれば合格点は十分にとれる科目です。
数学得意な強者たちも満点近い点数とっても偏差値70を超えることはまずないということで嘆いていました。どういう思考と理屈なのかはよくわからなかったけど、そういうもののようです。

統計学は一度深いところまで理解してしまえばメンテナンスが少なくて済むので直前期の時間を有効に使うことができます。6月の直対答練を受けながら6月末までに深いところまで理解している状態にもっていけたら7月、8月の統計学の勉強量は減ってくるので租税法とかに時間を回したりすることができると思います。数学得意な強者でなくてもちゃんとやればその状態に持っていけます。5月短答組は時間との勝負なので、メリットが大きいです。

私は答練でも統計学に不安を抱えていたので、7月8月もがっつり統計学やっていました。この時にがっつりやったおかげでケアレスミスをだいぶ減らすことができました。

あと、公認会計士試験では選択科目は3日目のスケジュールになります。
3日目は午前中に企業法があります。企業法と統計学はまったく関連性がない科目なので、頭を理論から計算に切り替える必要があります。
これは前日の勉強でもいえることで、試験当日の順番通りに勉強すると企業(勉強)→統計(勉強)→企業(試験)→統計(試験)となるので、3回切り替える必要があります。
なので前日の勉強は統計から始めるようにして統計(勉強)→企業(勉強)→企業(試験)→統計(試験)とすれば切り替えは2回で済みます。
この辺は公開模試で感覚を確認してみてもらえればと思います。すんなり切り替えられる人であれば、気にしなくてもいいです。

私は40も過ぎたいい歳なので学習効率が悪かったけど、高校の数学を経験して大学でも数学をやっている学生さんや20代の若い脳であればもっと効率よく統計学を学習できると思います。

統計学の今後

統計学は今後のビジネスにおけるリテラシーになっていくと思います。AIやビッグデータ解析などで注目されているのももちろんです。
自社は関係ないと思っていたとしてもライバル会社がAIやビッグデータ解析で売上増になったりコスト削減になったりしたら我が社もやらざるを得ないということになるでしょう。
もっと身近なところでは、変なコンサルタントの怪しい統計に騙されないようにするために最低限の統計のリテラシーは必要になってくるでしょう。

IT業界を中心に統計学が注目されており、私の前職場でも統計検定を取得を推奨されているようです。
統計検定2級の範囲は公認会計士試験の統計学と同じ範囲なので、両方取得目指して統計学に興味を持ってくれる人が増えると嬉しいです。

2019年11月17日日曜日

公認会計士試験の受験番号の仕組み(関東財務局の場合)

公認会計士試験の受験番号には規則性があるため、受験番号を見ればある程度の情報がわかります。
受験番号は6桁ありますが、少なくとも平成29年以降の3年間は次のような意味があるようです。

  • 1桁目 願書提出期(12月短答→1、5月短答および過年度→2)
  • 2桁目 選択科目(経営学→1、経済学→2、民法→3、統計学→4、過年度?→それ以外)
  • 3桁目 出願方法(書面出願→0~4、インターネット出願→5~9)
  • 4桁目以降 個別番号
2桁目は選択科目を指しているようなのですが、5~9までの数字の使い方は不明です。5月願書の方に振られていることが多いので過年度生の番号のような気もしますが、12月願書にも若干含まれているので、一概にはなんとも言えません。
いずれにしても何らかの免除科目があることを示しているのではないかと思います。

たとえば、12月で経営学のネット出願は115xxx~119xxxになります。5月で統計学の書面出願は240xxx~244xxxになります。

合格率の解析(プログラミング的な話)

関東財務局の受験番号には上記のような特徴があるため12月と5月の短答合格者の受験番号と論文合格者の受験番号を突合させることで、いろいろなデータを取ることができます。

12月生と5月生の受験番号は短答でも論文でもその年度に受ける限りは同じ受験番号になります。なので、短答の合格発表に記載された受験番号が論文の合格発表にあるかどうかをチェックすることで、それぞれの受験者数と合格者数を把握することができて、合格率を求めることができます。
過年度生については、事務局から各財務局ごとの論文受験者数が出ているので、ここから12月と5月の短答合格者数を差し引くことで、過年度の受験者数を推定することができます。実際には欠席者がいるため短答に合格した全員が論文試験を受験しているわけではないと思うので、過年度生の数字は少なめに計上されることになると思われます。
短答合格者の論文欠席者を把握することは困難であり、実際は極めて少ないと思われるので、集計では無視することにします。

このロジックを理解したら、次の手順でデータを加工していきます。
  1. 事務局発表の12月短答、5月短答、論文のそれぞれの合格者受験番号(PDF)を入手
  2. PDFから受験番号をクリップボードにコピーして短答合格者(12月、5月合算)および論文合格者ごとにファイルを分けてメモ帳に貼り付け
  3. メモ帳上で不要な文字を削除(手作業と置換<Ctrl+H>を使う)
  4. 受験番号だけになったテキストを保存してLinuxへコピー
  5. Linux上でsedを使い、さらにテキストを整形
  6. 短答合格者の受験番号と論文受験者の受験番号をプログラムを使って突合させて次の出力を得る
    1. 12月短答に合格した人数と、その中から論文に合格した人の数
    2. 5月短答に合格した人の数と、その中から論文に合格した人の数
    3. 1および2以外で論文に合格した人の数
  7. プログラムが出力した数値をExcelに手入力して見た目を整える
データの前準備に手間がかかっています。すべてをプログラムにやらせることもできると思いますが、プログラムが得意なことと人間が得意なこと、またはExcelの方が得意なこともあるので、適材適所でツールを使い分けるのがコツです。

PDFからコピペしてくると受験番号が「第11xxxx号」と表記されるので、「第」と「号」を消してやる必要があります。日本語の置換機能はメモ帳が一番得意なのでメモ帳にやらせました。メモ帳で開けないくらい大きなデータになるとプログラム等にやらせるとおもいます。
変換しただけでは受験番号が1行に複数書かれている状態だったりPDFからコピペしたことで改行がおかしい時もあります。最終的には1行に1つの受験番号が書かれたデータがあるとプログラムでやることを減らせるのですが、メモ帳はこの作業が苦手です。
得意なのは正規表現が使えるsedやawkといったツール。プログラミングでもできますが、プログラムに書くとデバッグの範囲が増えるため、先にsedでデータを加工しておきます。
1行ごとに受験番号を配置して、改行コードを修正し、不要なスペースやタブを削除して、空の行を削除するsedは以下の通りです。
# sed -e 's/ /\n/g' 【入力ファイル】 | sed -e 's/\r//g' | sed -e 's/[<space><tab>]//g' | sed -e '/^[<space><tab>]*$/d' > 【出力ファイル】
こうして、1行に1つの受験番号の書かれたファイルを作成することができました。

あとはプログラムです。
やり方はいろいろあると思いますが、私はruby使いなので、
  • ハッシュクラスを作り、「受験番号」と「短答合格フラグと論文合格フラグの配列」のハッシュを入れる
  • ハッシュを再展開して12月、5月、それ以外に分けて短答合格者数と論文合格者数をカウントする
  • 集計結果を出力する
といった感じの3ステップで作りました。
pythonユーザはdictクラスが使えるからもっと楽でしょう。

こんな感じであらかじめメモ帳や正規表現を使ったデータ加工をしておけば後のプログラミングが楽になります。
特に正規表現は強力なツールです。絶対覚えましょう。

Excelの処理については割愛します。

2019年10月18日金曜日

海外から日本のVODを見る方法

以前にインド出張したときの経験ですが、海外からの日本のVODへのアクセスは、基本的にはダメです。IPアドレスで制限されていることが原因なので、プロクシかVPNを使えばなんとかなります。
インド出張の時は自宅にVPNルータがあったので、固定IPのプロバイダと契約してVPN経由で日本のコンテンツ見れたりしました。
引っ越しでフレッツを解約してVPNルータを置けないので、今回はVPNサービスを利用することにしました。

VPNサービスについてはググるなりしてもらうとして、VPNサービスを使えばいくつかのVODはみられるようになりましたが、一つのIPを複数ユーザでシェアするようなVPNサービスでは、そのIPがVPNのIPだと特定されてしまうみたいで、一時的に使えてもしばらくすると使えなくなるというようなことがありました。

最終的には1契約に1つのIPを割り当ててくれるVPNサービスを契約することで、なんとかなりました。

それでもRadikoだけは要注意です。
Androidのタブレットで視聴しようとすると、GPSで位置情報を取得できないと視聴できないようです。おそらくiPhoneなども同じかと思いますが。
PC版は位置情報を取得しないので、パソコンで視聴する分には大丈夫です。
ただし、IPアドレスで地域をチェックしてるから、VPNサービスのサーバが置かれている地域のラジオのみが視聴できるようになります。
ほとんどは東京になるかと思います。

いずれにしても利用規約などで禁止している場合があると思いますので、海外から視聴する場合は自己責任でお願いします。

2019年10月8日火曜日

語学留学にきてます(絶賛トラブル中)

会計士試験の合否が出るまでの間、語学留学でマルタに来てますが、ずっとトラブル続きでうんざりしてます。
大雑把に書くと、こんな感じ。

  • 学校側に2回も連絡したのに全然返事が来ない
  • と思ったら日本出発日の朝に連絡よこせというメールが届く
  • 事前に予約した寮に入寮できなくて遠くのホテルに1週間滞在することになる
  • ホテルのまわりにコンビニやスーパー、飲食店も何もない
  • ホテルから無料のシャトルバスが出てるけど、一日に数本しか出てない
  • 道が混んでてバスが遅れて、初日から遅刻
  • 予約した寮は食事がついてないものを選択したので自分で用意するか外食する
  • 食事なしのポリシーが代替のホテルにも適用されたため、自分で用意することになる
  • ホテルの周りになにもないから食事の用意ができない
  • ホテルのごはん食べさせてくれと頼んだら基本ダメと言われる
  • 金払ってもいいから食わせてくれと頼んだらホテルと学校でたらいまわしにされる

発端はこっちからメールを送っても全然連絡が来なかったところですね。
こっちからコンタクトを試みたのですが、学校側の担当者が途中で変わったみたいで、引継ぎができていなかった様子。そのせいでいろんな調整が事前にできなかったことが悔やまれます。
あと、寮の代わりに手配されたホテルが、とてもゴージャスなホテルなのですが、ホテルの設備の利用が制限されていて、アクセスも悪く全く楽しめないです。

来週からは市街の寮を利用できるみたいなので、それまでしばし我慢かなと思ってます。

2019年10月7日月曜日

プログラミングの話

何かのデータを処理するとき、まずはExcelを使って作業しようと考えるのが一般的だと思いますが、プログラムを書ける人は、それをプログラムにやらせてみようと考えることになると思います。
でも、実際プログラムを書くとなるとコーディングやテスト、デバッグのための時間と手間がかかるので、そのままExcelで作業を続けるか、手間をかけてプログラムを書くかどちらが時間と手間をかけずに目的を達成できるかを天秤にかけてどちらかを選ぶことになります。
その結果、プログラムを書くほどではないなと思えばそのままExcelで処理しますし、プログラムを書けば効率よいと思えばプログラムを書きます。
プログラムに適している作業はこんな感じです。

  • データの量が多い
  • 手作業によるミスをしたくない
  • 同じ処理を反復的に行う

自分は独学でRubyの勉強してRubyはそこそこ書けるようになりました。ですが、最近Pythonの勢いがすごいので、ちょっと気になってます。
だけど今のところはPythonの勉強をしようとは今のところ思いません。同じことがRubyでできてしまうので、Pythonを覚える手間と天秤にかけて今のところは覚えないという結論に至ってます。
Pythonにしかないライブラリがあったとしても、しばらくすれば有志がRuby用のライブラリを作ってくれます。使い勝手はPythonにはかなわないかもしれないけど、使えるのであれば問題ないと考えると思います。
あとは、部分的にPythonのモジュールを使うかもしれないけど、メインの部分はRubyで作るなどの方法を考えるかもしれません。
たとえRubyが使えずにPythonしか使えない環境しか用意されてなかった場合、さっさとRubyをインストールしてRubyでコードを書き始めると思います。

チームで開発しているとか、お金もらってコード書いてるとかでなければ、これで済んじゃいます。

言語は何でもいいので、プログラミングについては、以下の概念を押さえておけばほかの言語への応用が利くと思ってます。

  • データ型
  • 変数のスコープ
  • 制御構造
  • 正規表現
  • 例外処理
  • モジュール化

2019年10月3日木曜日

ストップオーバー

明日から語学留学に行ってきます。
往復チケットをマイルで取った関係で、変な時間の飛行機になりました。
語学学校は6日にチェックイン。普通に明日4日に出ると現地に到着するのは最速で4日についてしまいます。

ということで、さらにゆっくりのスケジュールにするために、中継地のミュンヘンで22時間のストップオーバーを入れました。
ミュンヘンはいまオクトーバーフェストです。うまいことスケジュールがかみ合ってよかったです。

預け荷物はピックアップせずに手荷物だけでドイツに入国します。一泊分の着替えをリュックに入れておきました。
オクトーバーフェスト会場にはリュック持ち込み禁止なので、ホテルにチェックインしてリュックを置いてから現地に向かいます。

それでも、現地には一日前の5日に着いてしまうんですけど。

2019年10月1日火曜日

日本人と低減税率

日本人は何でもかんでも誰かが決めてくれないと何もできないというジョークをどこかで見たのですが、探してみてもどうしても見つかりません。

他の国では法律に書かれていないことはやってもよいとか、法律で禁止されていなければやってもよいといったような考え方なのに対して、日本人は法律で許可されていなければ何もできないといったものでした。

よく言えば日本人は慎重だということなのでしょうが、自分で考えればよいことも誰かに聞かなきゃなんにもできないということでもあります。

象徴的なのが低減税率の話。
イートインであれば10%でテイクアウトであれば8%という話でもどうでもよいというのに、イートインで食べてたけど、量が多いから家に持ち帰ったらどうなるかとか、そんなことまで誰かに決めてもらわないといけないのが日本人の国民性。

自分で考えればいいのに。


当時CISSPを持っていた私は、職場内のISMSの内部監査員になったことがあります。
機密書類をデスクの上に放置してはいけないと言われていたのですが、機密書類がなににあたるかをめぐって、内部監査員の私にいろいろ質問が来ました。
提案書だったり設計書だったり明らかな機密書類や雑誌やパンフレットのような明らかに機密書類ではないものはいいのですが、文房具は机の上においてもよいのかとか、お菓子のおまけとかはおいてもいいのかとか聞かました。どうでもいいよそんなの、自分で考えてよ…

話を戻すと、国際的なビジネスではほかの国のビジネスマンは法律の穴をねらってアグレッシブなビジネスをしてくるのに対して、日本人は法律で許可されてないからダメとか法律ができるまで待つみたいな考え方でやっていると国際的な競争力が落ちてしまいます。
そっちのが問題です。

2021年実務補習規定の改訂

2021年7月に実務補習の規定が改訂されたのでポイントの紹介です。 主な変更点は講義や単位の取り方の変更なので、課題研究や考査への影響はなさそうです。 2021年入所から適用されるので、 2020年期までに入所している人には適用されません 。 ライブ講義・eラーニングの区別がなく...